日記「引出しの中」

遠い日のハテナ ダイアリーのように、、。

2024.02.04「横?に聴いて欲しい」

11/8拍子+12/8拍子
1拍ズレている。
これを12小節演奏すると、振り出しに戻り頭が再度合う。
しかし、これを適当なフレーズでやると、単なる雑音にしか聴こえない。
非常にゲリラ的な手法として、全く異なる2つの音楽をテンポを同じくして演奏すると、人間の優れた聴覚はそれをその通りに判断して、妙だ!と感じながらも面白く感じたりする(人にもよる)
これを更に、音楽としてある種「紋様」のように精緻な塊とするには、両者同じモードを使用すると可能になる。
モードにもよるし、やはりモードのルート(根音)にもよる。
そう言うところはセンスということか。

聴き手はこれを、和音を感知するように縦に聴いてはつまらない。音の不規則なるぶつかりあいが、氷のナイフのように耳に突き刺さるだろうから。
これがたまらない!という変態のみである。
通常は、モードが横に横に流れていく二つのラインが不規則なカノンを描く容態を楽しんでいただきたいと思う。

それでも人間の耳はバカにならないから、同時に縦型の重音を聴き取っているに違いない。要は、その縦横のバランス、匙加減の問題か。
個人差がありそうだから、これ以上はやめとく。

因みに私がここで使用したモードは、ジャズ理論(渡辺貞夫さんの「ジャズスタディ」が名著ですが)で言えばディミニッシュスケール、現代音楽風に言えば「モード2」ということになる。