日記「引出しの中」

遠い日のハテナ ダイアリーのように、、。

2024.02.12「さよならマエストロ、やはり見続ける!」

文句を言いながらも、毎回見ています。
もう少し作品力を持てたのではないか?といつも疑問符が付きます。
クラシック音楽を中心に置いているのですが、変なところが沢山あって、それはこのジャンルに興味のない人たちが見ても、どことなく不安定な感じ、適当な感じというのは伝わっているのではないかと思います。
僕もライブ活動をしている端くれとして心に刻んでいるのですが、聴き手ほど怖いものはないです。どこかおかしい、どこか変、と言うのは自然で素直にアプローチしているだけに潜在的に分かっていますから。

頑張っている俳優さんもおられますが(コンサートマスター津田寛治さん・チェロの佐藤緋美さんのように)肝腎要の芦田愛菜ちゃんの、バイオリンの音との同調性が全く無し!酷いと思う。

女優なの?タレントなの?と聞きたくなる。欧米のドラマだったら、このバイオリンの演技ではおそらくNG連発で使用されないはず。

また、ストーリーの展開も不自然なところが沢山ある。
例えば、主人公マエストロが指揮者をやめてこの町に家族のためにという理由だけでいるのかが、意味不明。そんな指揮者は指揮者にはなれませんから。
世界的な指揮者という肩書なら、この町のオケを世界的なオケにするまでを描けば良いじゃないか?と。
そういうところで言うとチェロのネクラなお兄さんが一番、僕にはしっくり来る。
あの人だけが、やけに(ものすごく浮いている)本気でしょ。
(*佐藤緋美はバンドをやっており、担当楽器はベースらしいです。チェロの演奏にも前向きに取り組み、音楽に対する考え方も他の俳優さんとは少し違います。ベースとチェロは音域や音楽へのアプローチで(音楽内容にもよりますが)近似したところがあります。彼をチェリストに配したのは、誰の判断かは存じませんが英断です。演奏はかなり自然に見えます。他の俳優さんもこのレベルだったらこの番組の質が全く違ったものになっていたでしょう。)

さて、響がコンテストのセミファイナルで圧倒的な演奏したのに、ファイナルに行かなかったというのも絶対におかしい。
体調不良じゃないでしょ?笑 指揮者のお父さんとの共演がおそろしくなり、そこで折れてしまった!と言うけれど、だとしたらそれで家族がバラバラになっている原因となっているこの娘は傲慢で最低なヤツということになってしまう。
口コミに、芦田愛菜ちゃんのイメージが落ちちゃって可哀想ってコメントがあったが、まあ、素直にそれは分かる。
でも、もしかすると芦田愛菜は、こういう役柄をやってみたかったのかも知れない。
演技自体は良いように思う。バイオリンの演奏をしなければ、、笑
この番組には東京音楽大学・指揮者「広上淳一」の協力があります。その効果があまり感じられないところが惜しいところか。
反応を気にせず、とことんマニアックに推し進めた方が寧ろ共感を得られたように思うけれど、どうかな。