日記「引出しの中」

遠い日のハテナ ダイアリーのように、、。

2024.01.08「演技力」

お正月に借りてきたビデオ2本。
ガール・オン・ザ・トレイン」「ヴィジット」
結果:どちらも大当たり(ネタバレ的なところがあるのでご注意を!
映画の好みは個人差が大きいから、軽々に薦められないけれど私的にはかなり楽しめた。
楽な映画じゃない2作品だが共通点がある。
それは、演技力。悪いけれど和モノとの差を感じる。向こうの俳優さんって仕事以外の部分が違う気がする。演技ということに対して学究肌な印象がある。メリル・ストリープなんかが典型か。それと俳優業とは別にアート全体に造詣が深い場合が多く、それが俳優としてのキャラに幅を持たせているのかも知れない。今回の俳優陣にも似たようなところを感じつつ眺めておりました。

🔳ガール・オン・ザ・トレイン
特にエミリー・ブラント(レイチェル役)の現実と空想の見分けのつかない酒に溺れた狂気ぶりがすごく、凄すぎて滑稽に思えるほど。最初は脈絡なく断片が映し出され、途中で止めようかと思ったが、少し我慢して観ていると次第に「あーなのか」「こーなのか」とピースが組み合わされて最後はびっくりな結末になる展開としては時折ありがちな進行スタイルだが、ストーリーが丁寧に考えられており、また絵にとても力があるので、引き込まれてしまう。ヘイリー・ベネット(メガン役)のショックのあまり素っ裸で雨の中に走り出すシーンなんか、邦画ではとても観られない刺さる場面かも知れない。本作を一言で申しますと「怒った女性ほど怖いものはない!」私もそれは普段感じております、笑

🔳ヴィジット
どこか不思議な映画です。これでもかと繰り出されるシーンが、どこか笑える。
様々なところに、パロディの仕掛けがあって、楽しい。何の意味なく「井戸」が出てくるが、あれはもしかすると「リング」なのか?とか、お婆ちゃんの四つん這い蟹歩き(しかも高速!笑)はもしかすると遊星からの物体Xなのか?とか、オーブン掃除のところはヘンゼルとグレーテルなのか?とか。
笑いの中心はエド・オクセンボールド(タイラー役)、潔癖症で気が弱い、オタク、最も憎めないタイプのワル。狂気万歳のディアナ・ダナガン(お婆ちゃん役)とのジェットコースターのような戦い?が繰り広げられる。二度見るかと言われれば、うーん、、迷います、笑

お正月から重量級の映画に接しましたが、こうして全てを忘れて架空の世界に誘われるのは気持ちいいです。今年は昨年の倍付で行きたいと思いますが時間があるのでしょうか。そこが問題。