今、ふと思い出したので書くことに。
その日、僕は、狛江の片隅にあるいすゞのディーラーに購入した車を引き取りに行ったのだが、まさかその帰り道、迷うことなく48回ローンを組んで買った（笑）ピアッツァと共に捕まるとは思わなかった。
世田谷通りから環八に出て、少し走ると右に黄色い車線が見えたが、どうにも左に駐車車両が多かったのか（理由は朧げで不確か）ちょっとばかりそいつを踏んづけて右側に移った途端「はーい、こっちに来て！」と聞き覚えのある口調の拡声器の声が飛び込んで来た。
ロイヤルホストだったかジョナサンだったか忘れたが、その駐車場には、先駆者達？が不機嫌な顔をして名前やら住所を書かされていた。
「切符を切られた。事もあろうに納車の日に！！」
中古とは言えまだ1万キロしか走っていないピアッツア（62年式）はまるで掃き溜めの鶴のように美しく、佇んでいる。
ごめん、、と心で呟く。
僕の脇ではトラックの運転手が猛然と怒りを爆発させている。
「だって、俺はその向こうで右折するんだよ。商売なんだから！線を踏まないでどうやって右折車線まで行くんだよ、、えっ？おいっっ！！」
彼の方が圧倒的に正しいと思いつつ、
僕は、ぼんやりと
「これ買って良かったな。凄くかっこいい。」とため息でした。
車はカッコが命。
当時、会社で「僕のピアッツァはフェラーリよりカッコいい」と本気で言っておりました。笑っちゃいますが、今も同じ気持ちです。
